【事業譲渡インタビュー】“想いをつないだ決断”──M&Aを通した新しい挑戦とこれから
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2026.02.10

- 「メッセージが届いて気になっているけれど、株式会社WKUホールディングスって一体どんな会社なんだろう」
- 「M&Aについて知りたい」
- 「事業継承の経緯や今後の展開を知りたい」
- 「WKUホールディングスで働けば、どんなキャリアを描けるんだろう」
就活中にメッセージが届いたけれど、株式会社ファーストコンテックの情報が手元になくどんな会社なのか知りたいと思っているあなたへ。
こちらでは、株式会社WKUホールディングスが先日、事業継承しましたM&Aの詳細についてお伝えしてまいります。
詳細をお話するにあたり、今回は事業譲渡された廣瀬社長とWKUホールディングス代表の青野社長にインタビューでお話を伺いました。
主なポイントはこちらのとおりです。
- 事業譲渡・継承にあたって
- きっかけや経緯、今後の展開など
- 代表から従業員をはじめ、みなさんに伝えたいメッセージ
ぜひ当社がどんな会社なのか、知るきっかけとして読み進めてくださいませ。
なお、この記事を最後まで読んで頂くことで手に入れられる情報は以下のとおりです。
せっかくのタイミングなので、ぜひ最後まで読みすすめてください。
M&Aを前向きに考え始めた瞬間とは?

廣瀬社長:M&Aを決断したきっかけ
会社を創業した当初は、正直なところM&Aについて深く考えたことはありませんでした。
しかし、経営を続ける中で次第に気づいたことが、大きく2つありました。
1つ目は、会社の出口戦略には実は3〜4つほどしか選択肢がないという現実です。
上場、M&A、事業承継、あるいは事業を閉じること。
さまざまな企業や経営者の方と交流する中で聞いてきた話でしたが、実際に経営をしてみて、その通りだと実感しました。
当時は「いずれ、どこかのタイミングで判断することになるのだろう」と、まだずっと先の話のように考えていましたね。
2つ目は、大きな資本を持つ会社ほど、事業も組織も成長させやすい社会構造になっているということです。
資本力に加えて、財務戦略、組織体制、そして異業種へのアプローチができる会社ほど、変化の激しい時代の中でも柔軟に成長していけると感じました。
その頃から自社単体で完結する経営ではなく、私たちウィモーションが強みとするIT領域以外の専門性を持つ企業と、うまくタッグを組んでいく必要があると考えるようになりました。
もちろん、このまま私自身が主体となって経営を続けていくこともできました。
実際、今回のM&Aについても「10年後、20年後に考えればいいのではないか」という話も出ていました。
それでもあえて今、決断した理由があります。
それは従業員と事業のさらなる成長を、本気で願ったからです。
振り返ると、ウィモーションが最も大きく成長したのはコロナ禍の時期でした。
多くの企業が先行き不透明な状況で採用を控える中、私はあえて逆張りで採用に注力する決断をしました。
結果として、優秀な人材を迎えることができ、事業としての勢いも一気に加速しました。
しかし数年が経ち、状況は大きく変わりました。
今は、コストをかけなければ良い人材を採用できない時代です。
この課題は、一見すると経営者や人事だけの問題に見えるかもしれません。
ですが実際には、社員一人ひとりの働く満足度にも直結する問題だと感じています。
採用コストが増えればその分、従業員一人あたりに求められる利益率や生産性も高くなります。
特にベンチャー企業では、その影響はより顕著ですね。
「今まで通りの採用や経営を続けているだけではいけない。
ここからさらに成長するためには、新しい試みが必要だ。」
そしてこの度、M&Aという形を実行する決断に至りました。
複数の選択肢がある中で青野社長率いるWKUホールディングスとご一緒することが、従業員の安定した雇用、成長機会、キャリア形成のどれを取っても、最適だと確信しました。
「会社を手放す」のではなく、社員と事業の未来を、より良い環境に託す。
そうした想いで、今回の決断をしています。
トップ面談を経て、お互いの印象について
廣瀬社長→青野社長への印象:
とても丁寧で、愛情深い方だな、というのが第一印象でした。
トップ面談(M&Aを行う経営者同士での面談)で、青野社長に初めてお会いした際、扉を開けた瞬間にそう感じたのを今でも覚えています。
私がお伺いする形で会議室に入ったのですが、その際、青野社長は立って待ってくださっていました。
本当に些細なことかもしれませんが、こうした振る舞いが自然にできる社長は素敵だなと感じましたね。
正直にお話しすると、M&Aを検討する中で複数社を訪問し、さまざまな経営者の方とお会いしてきました。
その中でも青野社長は群を抜いて丁寧で、こちらの話に真摯に耳を傾け、親身になって向き合ってくださった印象があります。
また面談を重ねていく中で、青野社長が語られるキャリアや企業カルチャーが、私自身の考えと非常に近いと感じるようになりました。
技術者アウトソーシングという人材領域の事業も、私たちの事業と通ずる部分が多いと感じましたね。
特に派遣モデルからスタートし、将来的には受託やDX、請負といった事業の高度化を目指していく姿勢やビジョンを伺ったときは、「まさに自分がやっていきたい方向性だ」と強く共感しました。
業界の改革に携わっていきたいという想いが一致していると分かり、
「この方であれば安心して、これからの事業をお任せできる。」
そう感じたことが、信頼につながりました。
加えて会社としての印象についても、とても親近感を覚えていました。
建設業に携わっているという点に、身近さを感じていたんです。
というのも、私の実家の家業も建設領域の仕事をしており、幼い頃からこの業界を身近に感じてきました。
もともと興味のある分野だったこともあり、ご一緒できることに対して、最初から前向きな気持ちでいましたね。
事業譲渡という区切りはありましたが、これで関係が終わるとは思っていません。
今後もどこかでご一緒できる機会があれば嬉しいです。
青野社長→廣瀬社長への印象:
初めてお会いした際、とても誠実にお話をされる方だという印象を受けました。
その印象は、今も変わらず持っていますね。
実際に事業を任され日々の実態を知っていく中で感じたのは、
「事前に社長から伺っていたお話と、実際の中身との間に大きな隔たりがなかった」
ということです。
細かな認識の違いはあったものの、それは誤差の範囲と言える程度でほとんどが事前に聞いていた通りの内容でした。
この点は、改めて信頼できる方だと感じた部分でもあります。
M&Aというと、どうしても「売る・買う」といった言葉が先行しがちです。
ですが私自身は一つの出来事、あるいはご縁の形の一つだと捉えています。
M&Aに限らず、採用でも顧客取引でも、私が大切にしているのは「生涯、友人でいたいと思える人に出会い、そうした方々と一緒に活動していくこと」です。
廣瀬社長には、事業譲渡を終えた後も「忘年会には、これからも毎年ぜひ遊びに来てください」とお伝えしています。
そうした長い目でお付き合いできる方と出会えたこと自体が、今回のM&Aにおける大きな価値だったと感じています。
そして生涯を通じてご一緒したいと思える方と力を合わせ、ベクトルをお客様に向けて活動していきたいですね。
最終的には、お客様からも「あなたに出会えてよかった」と思っていただける存在でありたいです。
廣瀬社長は私とWKUホールディングスを信頼して事業を託してくださいました。
だからこそ「このM&Aが結果として業界や社会にとっても意味のあるものだった」と、お互いに振り返って思えるような取り組みを今後も続けていきたいと考えています。
お客様・社員・取引先…誰もが納得するM&Aの形を求めて

廣瀬社長:実際にM&Aに携わってみて
事業譲渡において必要不可欠となるデューデリジェンスは、譲渡する側・される側の双方が基本的に合意した後に進められるものです。
売り手側にとっては、通常業務と並行して進めることが難しい局面も多く、オークション、あるいはオーディション形式で複数社の中から判断するケースも少なくありません。
一方で買い手側としては、その進め方を積極的に望まれない場合もあると感じています。
そのような中でも、青野社長とは最初の段階から「まずは人と人として向き合うこと」をお互いに大切にすることができました。
その結果、双方の信頼関係を前提としたうえで、簡易的なデューデリジェンス資料を先に共有する形で話を進めることができました。
M&A全体の進行スピードは非常に早く、私の記憶では2週間余りだったと思います。
お互いに大変な期間だったと思います。
特に私は初めて経験することばかりで、必死に対応していたというのが正直なところです。
中でも特に苦労したのは、関係各所との連携でした。
それぞれの立場や思いがある中で、意思決定に至るまでに悩み、考え抜く場面が多くありました。
私自身はもちろん、青野社長にとっても買い手としてM&Aに関わるのは初めての経験です。
必ずしもすべてがスムーズに進んだわけではありませんでした。
例えば、
・契約書確認のため、関係各所と何度もやり取りを重ねる必要があったこと
・必要な資料が揃っていない状況が度々発生したこと
・条件が明確にならず、合意形成が進まない場面があったこと
こうした課題に直面することもありました。
それでも、最初から見据えていたゴールは同じだったからこそ最後まで諦めることなく、お互いに納得できる形で進めることができたと感じています。
従業員に伝えたいこと
青野社長:
M&Aを経てWKUホールディングスの社員となった方々と、既存の社員との間に違いはありません。
事業譲渡を終えた今、どのような形で入社されたとしても、同じ道を歩む仲間です。
仲間である以上、チャンスをどう生み出し、どう広げていくかを一緒に考えていくことが重要だと思っています。
ですので新しく加わった方が高い能力をお持ちであれば、その方に見合った役職や機会を積極的に用意していきたいと考えています。
そのためにも、まずは経営層自身が色眼鏡で人を見ることをせず、その姿勢を会社全体として体現していく必要があると考えています。
組織内における不要なセグメントや派閥、セクショナリズムについては、決して発生させないこと。
もし生じる可能性がある場合には速やかに解消していくことを、すでに役員・事業部長層には強く伝えています。
私たちは社内で誰かを比べ合うことよりも、ベクトルをお客様や業界、そして社会へ向け、
チームとしてどんな価値を生み出せるのかを考えることを大切にしています。
社内外の方々から
「このチームと一緒に働けてよかった」
と思っていただけるような行動を、これからも積み重ねていきたいと考えています。
廣瀬社長:
私自身、従業員にとってより良い選択肢であると考え、この決断に踏み切りました。
これが、私が従業員の皆さんに最も伝えたい思いです。
その思いを正面から伝えたいと考え、実はM&Aを正式に開始する前に全社員と電話での個別面談を行いました。
さらに青野社長にも同席いただき、三者での面談の機会も設けました。
M&Aに至った背景や、今後の方向性について丁寧に説明する中で、
「やはり青野社長を選び、WKUホールディングスに託す決断は正しかった」と、
心から感じることができました。
特に印象に残っているのは、面談を終えた時点で全員が前向きな気持ちでM&Aという決断を受け止めてくれたことです。
「何があっても、従業員にとってプラスになる選択をしたい」
その私の思いを、青野社長がご自身の言葉で、時には具体的な説明を交えながら丁寧に伝えてくださったことも大きかったと感じています。
後から聞いた話も含めてではありますが、多くの従業員から
「印象が良く、直接話ができて安心した」
という声を聞くことができ、私自身も非常に嬉しく思いました。
M&Aがもたらす会社の今後について

青野社長:
今後の話をする前に、まずは改めて廣瀬社長とのご縁に感謝したいですね。
今回ご一緒できたことで、私たちが携わるIT領域の幅が大きく広がりました。
これまで当社ではバックエンド領域を中心に事業を展開してきました。
今後はフロントエンドやインフラ、ヘルプデスクといった領域にも事業を拡張していく予定です。
来季からはインフラ領域にも本格的に取り組み、事業内容をさらに広げていきます。
その流れの中で、早速来年3月には自社サービスのオープンも決まっています。
ぜひ楽しみにしていただけたら嬉しいですね。
少しそのサービスについてお話しすると、一言で言えば自動車業界向けのデータ分析支援ツールです。
私はもともと愛媛で車屋からキャリアをスタートしています。
つまり、今回は自身のよく知る領域とITを掛け合わせたサービスになんです。
ITを活用したサービスは、どれだけ優秀なエンジニアが集まっても現場で使う人にとっては
「ここが少し使いづらい」
「この設計は現場とズレている」
と感じることが少なくありません。
それは、業界ごとに独自の慣習やルールが存在するからです。
だからこそ、現場をよく知る人間がITを用いて仕組みをつくることに意味があると考えています。
実業を経験してきた会社だからこそ、本当に業界の役に立つサービスを提供できる。
そうした価値提供が必ずあると信じ、今回のサービス立ち上げを決めました。
WKUホールディングスは、自動車業界だけでなく建設事業においても知見を持つ会社です。
今後はM&Aによって強化されたこの事業メンバーとともにITの力でさまざまな業界の課題解決に取り組んでいきたいと考えています。
また社内に目を向けると、社員一人ひとりの選択肢も大きく広がったと感じています。
今回、事業領域を広げることができたことで社員にとってもこれまで以上に多様なチャレンジができる環境に近づきました。
将来的には、ITと建設業を行き来できるような社内でのキャリアチェンジも実現し、一人ひとりが自分らしいキャリアを積み重ねられる会社にしていきたいですね。
廣瀬社長:
私は事業譲渡したばかりなので、まずはこれから新しい事業に向けて注力していきたいと考えています。
弊社の事業ビジョンには「熱中できる100の事業をつくる」という言葉があります。
私たちの強みは新しいものをゼロから生み出すというよりも、すでに市場が存在する領域に対して構造を再定義し、価値を提供していくことです。
今後もその強みを活かしながら、HR領域をはじめ、人材紹介やRPO(採用支援)といった分野にも力を入れていきたいと考えています。
将来的にはホールディングス化にも挑戦してみたいですね。
また青野社長、そしてWKUホールディングスとは企業同士としてだけでなく、人としても中長期的なお付き合いをしていきたいと考えています。
青野社長は、起業に対する考え方や創業に至るまでの背景など、私自身と重なる部分が多いと感じています。
さらに、これから私が挑戦していきたいM&Aについても、すでに買い手側として経験されており、今後も私のメンターのような存在になっていくのではないかと思っています。
人として非常に魅力的で、従業員や社会に対してどのように価値を還元していくかを真剣に考えている方です。
「人を幸せにすることが、自分の幸せにつながる」
その考えを体現されている方だと感じています。
だからこそ、今後も何かきっかけがあればぜひご一緒したいですし、お役に立てる場面があれば遠慮なく声をかけていただけたら嬉しいですね。
さいごに──M&Aを考える経営者のみなさんへ

廣瀬社長から見たWKUホールディングスの魅力
上場企業とのM&A、いわゆる定型化されたデューデリジェンスには良し悪しがあると感じています。
M&Aに慣れている分、スピード感があり、すべてがシステマチックに進みます。
作業負担も少なく、判断基準も明確で、進めやすいという側面は間違いなくありますね。
一方でWKUホールディングスとのM&Aは、双方ともに初めての経験でした。
決められた正解があるわけではなく、一つひとつ話し合いながら進めていく形です。
上場企業と比べれば、自分自身が判断しなければならないことも多く正直、タスク量も相当ありました。
それでも振り返ってみて思うのは、この進め方だったからこそ得られたものが確実にあったということです。
WKUホールディングスとのデューデリジェンスでは、
・お互いが何を大切にしているのか
・どんな未来を描きたいのかを、
そういったことを柔軟に、丁寧にすり合わせることができました。
少しビジネスらしくない表現かもしれませんが、青野社長は「思い」にしっかり共感してくれる方です。
下町気質といいますか、人情に厚く、人を大切にする経営者だと感じました。
そうした価値観を大切にしている経営者の方とは、とても相性の良いM&Aができるのではないかと思います。
また、ファイナンスの観点でも学びは非常に多くありました。
定型化されたM&Aを選ばなかったからこそ、、この短期間で自分自身が大きく成長できたと実感しています。
廣瀬社長:経営者のみなさんへのメッセージ
私は常々、経営者はメンタルアスリートだと感じています。
経営者になる人、ならない人。
挑戦して続ける人、途中でやめる人。
将来やってみたいと考えている人。どんな立場であれ、経営という仕事に少しでも興味がある方に伝えたいのは、
経営者という職業は、想像以上にメンタルが鍛えられる仕事だということです。私は趣味で総合格闘技を続けていますが、経営にはどこか「心・技・体」に近いものを感じます。
経営をしていると、本当にさまざまな出来事が起こります。
それが自分一人の人生であれば、関与する範囲も限られます。
しかし事業を経営し、従業員の人生に関わる立場になると、その責任は何倍にもなります。だからこそ苦しいこともありますし、落ち込むこともあります。
その一方で、それ以上に嬉しいことや、やりがいを感じる瞬間も数多く存在します。経営者のメンタル状態は、そのまま会社全体に影響します。
場合によっては、組織そのものを揺るがすこともある程です。だからこそ、経営者は自分自身のメンタルと向き合い、どんな状況でも前を向く強さを持つことが大切だと思います。
どんな出来事が起きても逃げずに向き合い、メンタルアスリートとして一歩ずつ強くなっていく。
その先に、きっと「やってよかった」と思える経営があるはずです。
いかがでしたでしょうか?
株式会社WKUホールディングスの会社や社員の雰囲気について、イメージいただけましたでしょうか?
念のため、今回の記事のおさらいをすると、大切なポイントは以下の通りです。
もし、グループの採用担当へ聞いてみたいことがありましたら、こちらのフォームよりお問い合わせくださいませ。
最後まで読んでくださり本当にありがとうございました。
あなたとお会いできる日を心より楽しみにお待ち申し上げております。
